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東洋医学ホントのチカラ~最新科学で迫る鍼灸の秘密~Part1

衣笠仲通鍼灸接骨院、院長の加藤宏です。

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昨年放送された番組を再編集と言う形で、再びNHKで鍼灸が取り上げられました。

「東洋医学ホントのチカラ~最新科学で迫る鍼灸の秘密~」

 

昨年の放送では漢方薬や、ヨガなども含めての東洋医学というくくりでしたが、今回はそこから鍼灸だけを詳しく取り上げた形で今週と来週の全二回で放送されます。

 

百会の持つ力とは?

番組内では腰痛のお悩みを持つ芸人の土田晃之さんが鍼を受けられました。

一般の方の鍼灸のイメージではおそらく痛い所に鍼をする、灸をする、と思われているでしょうか。

もちろん、そういう施術もあります。

しかしながら最初に先生が鍼をしたのはなんと頭。

百会(ひゃくえ)というツボです。

ツボにも色々な役割があります。

脳脊髄疾患や頭痛など、頭に関係する疾患や症状に使われる一方で、痔や子宮脱といった頭からだいぶ離れた疾患にも使われたりします。

今回は体をリラックスさせるという効果が注目されました。

百会に鍼をする事でストレスを感じた時に分泌される「オレキシン」というホルモンの量が減る事が実験で分かっています。

オレキシンを分泌する脳の視床下部という部位に働きかけ、分泌を抑えて身体をリラックスさせる効果が有ります。

この効果を検証するのにネズミを使った実験を紹介されていました。

 

ネズミで?と思われたかもしれませんが、実は動物でも人間と同じように経絡やツボが有ります。

 

頭と胴体が有って、そこから四本の脚(腕)が出るというのは多くの動物で共通です。

大体同じツボで人間と同じような効果が有ります。

 

番組内では一週間孤立させてストレス状態のネズミがイライラして狂暴になっている所に、百会に鍼をすると大人しくなる様子が出ていました。

 

百会は人間の施術でも良く使われるツボです。

身体全体の気の流れを整える、現代的にわかりやすく言えば今回のようにリラックスする、という事で良いでしょう。

 

腰痛の原因は腰の骨、関節、筋肉などの問題だけでなく心理的な物もあります。

ストレスもその一つ。

百会でリラックスさせる事は腰痛にも良い事なのです。

 

鍼をすると筋肉がゆるむ?

土田さんの施術の場合ではまず仰向けになって百会の鍼から始まり、脚のツボの鍼へ、という感じで進んでいきました。

そしてその後はうつぶせになり、腰、背中、首肩の辺りも鍼がされます。

背中を触った時に骨の出っ張った部分を感じますが、これは背骨の棘突起と呼ばれる部位です。

先生が頭の方から順番に棘突起が触れる所を皮膚に印を付けていくと…

だいぶ歪んでいる事がわかりました。

 

本来はまっすぐに近い物ですが、これは姿勢のバランスなどの原因によって筋肉の緊張の左右差が有り、引っ張り方が違うので生じたゆがみです。

 

鍼をする事で筋肉の緊張が取れ、背骨の並びはまっすぐに近い物になりました。

ではなぜ鍼で筋肉がゆるんだのでしょうか?

鍼の太さは色々ありますが、よく使われるものは0.2㎜くらいです。

非常に細いので出血する事も少ないですし、鍼をした後に痕が残る事もありません。

とはいえ、皮膚を破って体内に入るのには違いありません。

非常に小さい物ですが、傷が出来ています。

 

傷が出来れば身体はその傷を治そうとします。

その為に血管を拡張し、そこへ流れる血液の量を増やして傷を治そうとする反応が起こります。

その結果、血液の流れがよくなります。

筋肉のコリの原因の一つは血行不良。

血流が良くなる事で緊張が取れ、コリの症状が改善します。

 

土田さんの場合では背骨のバランスも良くなり、体の動きも良くなっていました。

ご本人も筋肉の硬さが無くなり軽くなったことを実感されています。

 

西洋医学と東洋医学

最後に紹介されたのは西洋医学と東洋医学の融合というテーマでした。

以前の放送でも紹介されていた様に、東洋医学における経絡やツボというのは西洋医学におけるトリガーポイントという物に似ています。

 

 

ツボに刺激して離れた所に効果が出るように、トリガーポイントに刺激をするとそこ以外の部分の痛みが取れます。

 

同じ人間の体ですから、まったく別の物を見ているわけでは無いのですね。

 

ここで大切なのがエビデンスという物です。

エビデンスとは直訳すれば証拠、医学においてはこういう治療をした時にこういう結果がでるのはなぜか?という問題に対して実験や調査でその根拠を明らかにした物です。

 

東洋医学は経験医学と言われ、このツボに鍼をした、灸をした、そうしたらこういう反応が起こった、という経験を積み重ねた物です。

そこに根拠はあるのか?と長らく言われてきました。

現代では科学的にみてもその効果が明らかになってきています。

最後に紹介されていた東京大学医学部付属病院の粕谷大智先生が診ていたのは脊柱管狭窄症の患者様。

脊柱管狭窄症とは、背骨に空いている穴が狭くなり、そこを通る神経を圧迫して痛みやしびれが出てしまいひどくなると歩けなくなってしまう物。

この方は手術をして痛みはとれたので歩けるようになったものの、しびれが残ってしまい悩まれていました。

先生が鍼をすると冷えていた足が温かくなった感じがして、しびれも軽減したとの事。

 

この効果は、脚のツボを刺激する事で背骨で神経を圧迫している部分の血流を良くして起こった物です。

これも実験で明らかになっている鍼の効果の一つ。

 

このようにもっと東洋医学の効果が明らかになり、そして今回のようにテレビなどで鍼灸が取り上げられてもっと皆様の身近な物になっていただける事を期待しています。

次回、(2019年3月25日午後10時45分~11時10分)の放送では美容鍼も取り上げられます!

是非ご覧になってくださいね。

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作成者: 加藤 宏

1974年神奈川県横須賀市生まれ。
中学時代に柔道部に所属し、練習中の怪我で接骨院に通い、その時に接骨院の先生は柔道整復師という資格で柔道と関係がある事を知る。
大学時代はプロレス研究会に所属し、学生プロレスでの同期や先輩後輩の怪我を見ている内に、また、自分自身も試合中に負った骨折・捻挫・打撲、また試合後はいつも腰椎椎間板ヘルニアからくる坐骨神経痛に悩まされ、「健康」への関心が高まる。
卒業後の進路として怪我を診る事が出来る柔道整復師を考え始めるが専門学校に通わなければならない事を知り学費の面などから断念、それでも健康に関わる仕事がしたいと就職活動では医療・医薬関係の会社を多数受験するが軒並み不合格。その結果、特に医療とは関係の無い企業へ入社。
しかしながらやはり医療・健康への関心と柔道整復師の夢断ち難く5年で退職し、2002年春から柔道整復師の専門学校へ進学。
スポーツトレーナーに興味を持ち後にスポーツトレーナーの資格を取得するが、トレーナーには柔道整復師よりも鍼灸師が多い事に気付き、鍼灸にも興味を持ち資格の取得を考え、卒業後に鍼灸の専門学校へ進学する。
修行時代は接骨院では地域の患者様やプロレスラーへの施術に当たり、試合でのトレーナー活動や巡業への帯同などを経験。順調では有ったが地元に貢献したい、自分の院を持ちたいという気持ちから2009年、横須賀で衣笠仲通鍼灸接骨院を開業。
当初は美容と身体の施術は別物という意識が有ったが、考えてみると「身体の調子が良くなった患者様のお顔は明るくなり笑顔になる」→「顔を明るく、笑顔にすれば人は元気になる」という考えに行きつき、美容鍼灸を取り入れ始める。
いくつか学んだ中で上田式美容鍼灸®️に出会い、「顔は心と体を映し出す鏡であり、身体の健康無くして真の美しさは得られない」という理念に強く共感し、認定美容鍼灸師を取得。本治により身体の調子が良くなり健康に貢献できる、またお顔の悩みも解決するという施術を通じて自分でも鍼灸の素晴らしさを再認識する。
院では美容鍼灸を中心に施術に取り組む一方、院外ではトレーナー活動や被災地の郡山のお母様方を笑顔にしたいとリーダーとしてボランティア活動に参加し、ライフワークとして取り組んでいる。
自身が認定美容鍼灸師の資格を取得した後も養成講座にサポートとして参加。以前の自分と同じ様に保険診療から自費への移行に悩む柔道整復師にもアドバイスなどをしていたが、美容鍼灸を通じてスムーズに自費の施術への移行をサポートし、施術者自身にも鍼灸の素晴らしさを知ってほしいという思いから上田式美容鍼灸Ⓡ認定講師になる。

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