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上田式が顔に低周波通電(パルス)を行わない理由とは?

美容鍼灸とは、全身の施術であり、お顔にだけ鍼をする物ではありません。

顔にする鍼に関しても色々なやり方はあります。

「鍼に電気をかけますか?」

というお問い合わせをいただく事もあります。

上田式美容鍼灸Ⓡでは、お顔の鍼に電気をかけるやり方はしません。

電気をかけるというのは「低周波通電」と呼ばれ、実際に身体の治療では使われています。

お顔に使用しないというのには、お顔の筋肉「表情筋」の特徴に理由が有ります。

 

表情筋の特徴

皮筋である

皆さんが想像される筋肉というのは腕や脚などの物がまず浮かぶのではないでしょうか。

これらは骨格筋と呼ばれ、関節をまたいで骨と骨をつないでいます。

一方、顔の表情筋は骨と皮膚をつないでいます。

これは皮筋と呼ばれます。

ちなみにアゴを動かす咀嚼筋は顎関節をまたいでつくので骨格筋です。

顔面部にある物全てが表情筋という訳ではありません。

 

拮抗筋が無い

筋肉を運動の仕方で分類すると、

※主働筋

※拮抗筋

※協働筋

の三種類に分かれます。

 

主働筋とはある動きをするときに主に働く筋肉の事です。

例えば、肘を曲げる時には上腕二頭筋になります。

拮抗筋はある動きをするときに反対に働く筋肉の事です。

肘を曲げる場合には逆の肘を伸ばす筋肉、上腕三頭筋になります。

協動筋とは主動筋の動きを助ける筋肉になります。

 

さて、表情筋には拮抗筋がありません。

厳密には、逆の動きをする筋肉は存在するのですが…

例えば、目を閉じる動作は眼輪筋が縮んで起こります。

しかし、目を開ける筋肉というのは存在しません。

正確には、瞼を持ち上げる筋肉は存在しています。

試しに目を大きく開けようとしてみてください。

上の瞼は持ちあがると思いますが、下の瞼は動かないですね。

つまり、縮んだ眼輪筋がもとに戻る事により目は開いているのです。

 

関節を挟んで存在する骨格筋の場合、反対側に付いた筋肉が逆の動きをして、緊張している筋肉の状態を調節しますが、基本的に表情筋の場合縮む一方なのです。

 

筋紡錘が無い

骨格筋には筋紡錘と呼ばれるセンサーがついています。

筋肉が引き伸ばされると筋紡錘が反応し、筋肉を緊張させて引き伸ばされ過ぎて痛めてしまうのを防ぎます。

表情筋には筋紡錘がありません。

そのため、センサーは働かずコントロールがされません。

腱反射が無い

腱反射は筋紡錘が働いて筋肉の状態をコントロールする事により起こる反応です。

わかりやすいのは足を組んで座った時に膝のお皿の下を叩くと膝が伸びる

「膝蓋腱反射」

があります。

表情筋には筋紡錘が無いので、このような反応は起こりません

 

筋の緊張を調節できない

骨格筋の場合、筋の緊張を調整する事が出来ます。

しかし、表情筋の場合そういう働きがありません。

もっと言うと、表情筋は緊張しているのではなく短縮していると言えます。

 

表情筋は明確に分かれていない

表情筋は主要な物で22種類、非常に細かい物を入れるともう少し数が多いと言われます。

これらは上腕二頭筋の力こぶのようなものでは無く、非常に薄い膜のような組織になっています。

そして、一つ一つが明確に分かれていません。

試しに、こめかみに手を置いて目を閉じてみてください。

こめかみにある側頭筋も動いているのが感じられると思います。

 

顔面神経とは?

その表情筋を動かしているのは顔面神経です。

通常、神経は神経束と呼ばれるものに覆われていますが、顔面神経には神経束がありません。

そのため、非常にもろい組織と言えます。

炎症や絞扼によってこわれやすい神経です。

顔面神経が壊れると顔面神経麻痺と言われる状態になります。

目が閉じなくなったり、口が閉じなくなったりといった状態になってしまいます。

 

顔面神経麻痺に対する治療

現在、病院では顔面神経の治療においては、

『顔面神経麻痺診療の手引き 2011年版』によれば

ボツリヌス毒素注射(ボトックス)

リハビリ 個別的筋力強化

マッサージ

手術療法

などが行われます。

 

そして、

低周波通電刺激は禁忌

となっています。

 

低周波通電による「病的共同運動」を助長するリスクが有るからです。

 

病的共同運動とは、例えば口を動かすと目が閉じてしまう等といったように、意図せずに表情筋が動いてしまう物です。

顔面神経麻痺の後遺症としてみられるものですが、低周波通電刺激によりこのリスクが高まるので禁忌とされています。

これは、顔面神経が神経束を欠く事により麻痺から回復する時に神経が混線する事により起こります。

 

表情筋は先ほど述べたように明確に区分されていないという特徴があり、低周波通電を行って筋肉を動かしたとしても細かく分離した運動を起こす事は困難です。

電気刺激により表情筋を動かす事で共同運動を誘発するリスクが高まります。

 

 

上田式美容鍼灸Ⓡで低周波通電を行わない理由

上田式美容鍼灸Ⓡにおいては美容鍼灸での施術においても低周波通電は行いません。

顔面神経麻痺、または顔面神経麻痺の既往が有る方には低周波通電は禁忌となっていますし、そうでない方でもリスクが高いからです。

また、シワが出来る原因の一つに筋肉の短縮があります。

例えば、眉間のシワは皺眉筋の短縮によって起こります。

拮抗筋が無く、筋紡錘を持たずコントロールされにくい表情筋をむやみに刺激して筋の短縮が強くなることによってシワが増えるリスクも高まります。

 

安心、安全な美容鍼灸

医療行為である限り、リスクがゼロという事は残念ながらあり得ません。

例えば、鍼をする事により出血、内出血が起こる可能性はゼロにはなりません。

しかし、本数を少なくすることでそのリスクを少なくする事は可能です。

その為、身体の状態をしっかりと整え、解剖学的に診てピンポイントで少ない本数の鍼でお顔を刺激する事によりお顔のお悩みにアプローチするのが上田式のやり方です。

低周波通電を行わないのもリスクを減らして安全に施術を行う為なのです。

作成者: 加藤 宏

1974年神奈川県横須賀市生まれ。
中学時代に柔道部に所属し、練習中の怪我で接骨院に通い、その時に接骨院の先生は柔道整復師という資格で柔道と関係がある事を知る。
大学時代はプロレス研究会に所属し、学生プロレスでの同期や先輩後輩の怪我を見ている内に、また、自分自身も試合中に負った骨折・捻挫・打撲、また試合後はいつも腰椎椎間板ヘルニアからくる坐骨神経痛に悩まされ、「健康」への関心が高まる。
卒業後の進路として怪我を診る事が出来る柔道整復師を考え始めるが専門学校に通わなければならない事を知り学費の面などから断念、それでも健康に関わる仕事がしたいと就職活動では医療・医薬関係の会社を多数受験するが軒並み不合格。その結果、特に医療とは関係の無い企業へ入社。
しかしながらやはり医療・健康への関心と柔道整復師の夢断ち難く5年で退職し、2002年春から柔道整復師の専門学校へ進学。
スポーツトレーナーに興味を持ち後にスポーツトレーナーの資格を取得するが、トレーナーには柔道整復師よりも鍼灸師が多い事に気付き、鍼灸にも興味を持ち資格の取得を考え、卒業後に鍼灸の専門学校へ進学する。
修行時代は接骨院では地域の患者様やプロレスラーへの施術に当たり、試合でのトレーナー活動や巡業への帯同などを経験。順調では有ったが地元に貢献したい、自分の院を持ちたいという気持ちから2009年、横須賀で衣笠仲通鍼灸接骨院を開業。
当初は美容と身体の施術は別物という意識が有ったが、考えてみると「身体の調子が良くなった患者様のお顔は明るくなり笑顔になる」→「顔を明るく、笑顔にすれば人は元気になる」という考えに行きつき、美容鍼灸を取り入れ始める。
いくつか学んだ中で上田式美容鍼灸®️に出会い、「顔は心と体を映し出す鏡であり、身体の健康無くして真の美しさは得られない」という理念に強く共感し、認定美容鍼灸師を取得。本治により身体の調子が良くなり健康に貢献できる、またお顔の悩みも解決するという施術を通じて自分でも鍼灸の素晴らしさを再認識する。
院では美容鍼灸を中心に施術に取り組む一方、院外ではトレーナー活動や被災地の郡山のお母様方を笑顔にしたいとリーダーとしてボランティア活動に参加し、ライフワークとして取り組んでいる。
自身が認定美容鍼灸師の資格を取得した後も養成講座にサポートとして参加。以前の自分と同じ様に保険診療から自費への移行に悩む柔道整復師にもアドバイスなどをしていたが、美容鍼灸を通じてスムーズに自費の施術への移行をサポートし、施術者自身にも鍼灸の素晴らしさを知ってほしいという思いから上田式美容鍼灸Ⓡ認定講師になる。

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