2週続けてNHK「ガッテン!」では鍼灸が放送されました!

前回は首コリの治療の一つとして取り上げられましたが、今回はテーマが鍼灸なのでさらに内容も充実です。

 

なんか怪しいよね?

 

まず初めに街中でのインタビューです。

鍼灸の効果を実感したことがあり絶賛している方がいる一方で、

「うさんくさい」

「治ると思えない」

という意見も、当然あります。

なぜ良くなるのか、がよくわからない。

そして「鍼を刺す」という行為に対して「痛い」とか「怖い」というイメージを持ってしまう方が非常に多いです。

そういったネガティブなイメージをどれだけ変えられるのか?こうしてメディアで取り上げられるのは非常にありがたい事ですね。

 

 

鍼一本で施術

 

続いて流されたのは私もお世話になっている病鍼連携連絡協議会の長谷川尚哉先生の施術です。

首が回らないという患者様に、首に一本鍼をするだけで不通に回るようになってしまいました。

ちなみにその後に放送された逆子に対する鍼の施術でもツボに一本鍼をしただけで胎児が動いて逆子が改善しました。

施術に対しての考え方は色々有りますが、私はしっかりと結果が出るのであれば本数は少ないに越したことは無いと考えます。

余計な刺激は効果を下げる事が有ります。

むやみに本数が増えれば受ける患者様の負担も増えてしまいます。

何より、鍼を怖いと感じてしまう方にとっては本数が増えればそれだけ怖いと感じてしまうはず…?

 

そもそも「ツボ」とは?

ツボって何?

よく患者様からも聞かれる事の一つです。

今回の番組でもツボや経絡についての内容がありました。

 

「ツボ」は身体の状態によって現れる物で常に有るのではない

「筋膜」がシワになった所

「筋膜」はいくつかの筋肉でつながっているがそれが「経絡」と似ている

といった事が挙げられていました。

 

ツボはその日によって大きさや場所が変わるなんてことも言われます。

体調によって現れ、まったく問題ない体であれば現れない、というのは事実だと思います。

しかしながら、まったく問題がない体というのは無いのでは、とも思います。

 

健康とは、単に病気でないという事ではありません。

例えば病院へ行っても「問題ないです」と言われるのに、また健康診断を受けても何も引っかからないのに、何かしら体につらい所があるという方は沢山いらっしゃいます。

 

東洋医学に「未病(みびょう)」という言葉が有ります。

病気ではないけれども、何かしら体では異常が起こっている状態です。

この段階で病院へ行っても「何ともナシ!」となってしまうのです。

東洋医学では未病の段階で治すのが一番優れた医者とされます。

 

未病の段階で体にツボが現れ、そのツボに対して状態を整える治療をする事で未病の状態をより良い状態にしていきます。

そうする事で病気になってしまう可能性を少なくすることが出来ます。

 

身体の状態を100%完全に整えておけば全くツボは無いという事になるとは思いますが、そのままでその状態を維持する事は不可能でしょう。

だから予防のために整えておくことが大切なのです。

 

顔にするから美容鍼?

 

ゲスト出演されていた山根千佳さんは週一で鍼を受けているそうです。

受けているのは「美容鍼」。

「むくみがとれる」

とお話されていました。

画面の解説では美容鍼について

「小顔など美容を目的で行う鍼治療」

と書かれていました。

 

その後に三人のゲストの体を診てツボが出来ているか?=不調があるか、を確認した所、一番ツボの反応が有るのが山根さんでした。

体を整える為にその後鍼をしたのですが

「手にするのは初めて」

だそうです。

 

週一で鍼を受けているのになぜ不調なのだろう?

と疑問に思ったのですが、手が初めてという事はおそらく体に鍼をしていないと思われ、日頃体は整えていないのでしょう。

 

お顔にする鍼にも美容効果はもちろんあります。

しかしながら、上田式美容鍼灸Ⓡでは、顔は心と体を映し出す鏡であるととらえています。

つまり、お顔を美しくするには身体の状態をきちんと整える事が大切になります。

 

身体の状態が悪ければお顔は美しくなりません。

例えば、便秘をするとニキビが出来たり、寝不足でお肌が荒れたり、といった事を経験されたことが有る方も多いと思います。

 

手の親指と人差し指の付け根辺りにある「合谷(ごうこく)」というツボに鍼をすると、お顔の血流が良くなるという実験も紹介されていました。

体調が良くなるだけでもお顔は変化します。

鍼はお顔への刺激だけでなく体を整える役割も有ります。

顔にだけ刺激して終わりであれば美顔器と変わりません。

 

たまに、体はいいので顔にだけやってほしい、というお問い合わせをいただく事がありますが、上田式ではお受けする事が出来ません。

 

まとめ

東洋医学では、鍼灸でも漢方でも何か処置をしてその結果症状が改善したとしても、なぜそのような効果が出たのかが明らかでない、と思われてきました。

昨今ではなぜ良いのか?という部分が科学的にも解明されつつあり、理解も深まっています。

 

最終的には患者さんが悩む症状がどれだけ改善するのか、という所ですが、なぜ良いのかがわからないと「うさんくさい…」と思われてしまうのでしょう。

我々も理論的に説明してより患者様に安心して受けて頂けるようにすればもっと鍼灸に興味を持つ方々も増えるのではないでしょうか。

なんとなくよくわからない物、ではなく、安心して受ける事が出来る、もっと明るいイメージになって沢山の方に受けて頂けるよう、私も頑張ります!

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