こんにちは!
JFACe公認、美容鍼灸認定講師の井上堅介です。
■ 急激な気温の変化
■ 紫外線
■ 空気の乾燥
■ ストレス
■ 緊張
などが誘因となって、<頬>や<おでこ>を中心に赤くなってしまう
『赤ら顔』でお悩みの人が多くいらっしゃいます。
いわゆる<赤ら顔>については、
原因が完全に分かっていない部分もあるのですが、
大きく分けると、
【1】皮膚自体の発赤
【2】毛細血管の影響
の2つに分類することが出来ます。
『皮膚自体の発赤』が原因で起こる<赤ら顔>とは?
まず始めに、皮膚自体が発赤することが原因の<赤ら顔>には<4つ>のタイプがあります。
① 皮膚が薄くなることによる発赤
肌のかぶれや、間違ったスキンケアなどで皮膚がダメージを受けて薄くなってしまい赤くなるタイプです。
このタイプの場合、
洗顔時になるべく肌に刺激を入れないようにすることが大切です。
■ しっかりと洗顔料を泡立てる
■ 直接肌に手が触れないように<泡>で優しく洗顔
■ 洗顔時間を短く(1分くらい)する
■ 刺激の少ない基礎化粧品を使う
■ <ビタミンC誘導体>など炎症を抑える効果のあるものを使う
■ しっかりと保湿をする
などのスキンケアに対する気配りが必要です。
② 脂漏性皮膚炎による発赤
皮脂が過剰に分泌されることによって、
皮膚の表面で皮脂が酸化して『マラセチア』などの常在菌が繁殖してしまい、
肌に炎症を起こして赤くなってしまいます。
このタイプの場合は、
皮膚科で診察を受け、ステロイド剤や抗真菌薬などを使って炎症を鎮静化することが大切です。
普段の生活では、
■ 肌を常に清潔に保つ
■ 洗顔で肌に負担をかけない
■ ストレスや過労に注意
■ 睡眠を十分に取る
■ <ビタミンB群>など肌に良い栄養素を摂る
■ 紫外線に当たらないようにする
といった、皮脂の分泌を抑えて、炎症を悪化させないためのセルフケアが大切です。
③ ニキビによる発赤
ニキビが繰り返し出来てしまうことによって、
真皮や皮下組織にダメージを与えて色素沈着を起こしてしまったり、
毛細血管を新しく増やしてしまい、赤ら顔の原因となってしまいます。
このタイプの場合は、
■ 低刺激の化粧品を使う
■ ファンデーションやクリームなど油分の多いものは避ける
■ 紫外線を避ける
■ 栄養バランスに気をつける
■ 肌を清潔に保つ
などのニキビの炎症を抑えるセルフケアを行い、
炎症が治まらない場合は皮膚科などの専門医に相談することが大切です。
④ アトピー性皮膚炎による発赤
アトピーによる腫れを伴う発赤、痒みなどのせいで掻きむしってしまうことで起こる発赤です。
アトピーは自己判断でケアすると悪化する場合が多いので、
まずは専門医の診察を受け、
自分のアトピーがどのような状態なのかを把握することが大切です。
痒みが我慢できない場合は、
ステロイド剤を使用して、皮膚を掻かないようにしないと、
いつまでも肌がきれいにならなくなってしまうので、注意して下さいね。
<毛細血管の影響>による<赤ら顔>の原因とは?
次に、
毛細血管の影響による<赤ら顔>は、<2つ>のタイプがあります。
① 自律神経の影響による発赤
緊張や不安、恐怖などによって自律神経の中でも<交感神経>が活性化することで、
毛細血管が拡張してしまい。身体症状として顔面の<紅潮>が起こってしまいます。
このタイプの場合は、
元々の体質として緊張しやすかったり、
自律神経が興奮しやすい性質という素因も考えられ、
気温の変化の影響を受けやすい面があります。
そのため、
赤面症の原因となる自律神経(交感神経)の興奮を抑えられるように、
自律神経を整えることが大切です。
■ 栄養バランスの取れた食事をする
■ 腹式呼吸を意識的に行うようにする
■ ウォーキングやストレッチ、ヨガなどの軽い運動を習慣化する
■ ぬるめのお風呂に入って筋肉や神経の興奮を鎮めてリラックスさせる
■ 睡眠時間をしっかりと取る
■ 夜はなるべく早く寝て、朝は早めに起きて朝日を浴びるようにする
などの神経が適度に活動した後、
しっかりと休める時間を持つなどして、自律神経を整えて崩れづらくすることが大切です。
② ホットフラッシュによる発赤
ホルモンバランスの崩れによる更年期障害に伴い、
温度変化や物理的な変化の影響で毛細血管が拡張して顔が火照り、顔全体が赤くなってしまいます。
中でも、
汗をかきにくい人や新陳代謝が活発ではない人は、体温調節が上手くいかずに、熱がこもってしまい、発赤しやすい傾向にあります。
このタイプの場合は、
基本的には、自律神経の乱れを調節ことがポイントとなるのですが、
更年期の症状が悪化する前に、
婦人科で専門医に相談することをおすすめします。
いかがでしたか?
自分の<赤ら顔>がどのタイプなのかを知って、
正しいケアを行うようにしましょう。
心配な時は、専門医に相談することも大切ですよ!