お肌がくすんで見えるとなんとなく疲れた感じに見えたり、見た目年齢で損をしたり、
なんて事に。
それを隠そうと一生懸命メイクすると、それが余計に悪化させてしまうなんて事も…
お顔のくすみ、実は色々な原因があります。
お肌の状態、原因を考えて、透明感のある明るいお肌を取り戻しましょう!
そもそも「くすみ」とは?
「くすみ」というものは、実は医学的には無い概念であり、明確な定義は無いのですが、
お肌に透明感が無く、明るさやツヤが無くなり、影のように暗く見えてしまう状態の事を言います。
お肌の状態を表す言葉として認知されており、お肌のお悩みとしても多いものです。
例えば、同じ黒い色でも鮮やかな黒色とマットブラック(ツヤ消し黒)の違いがあるように、
お肌が光を吸収してしまうのでくすんで見えてしまう物をイメージしていただくとわかりやすいでしょう。
くすみの原因とは?
お肌がくすむ原因はいくつかあり、それが単独あるいは複数が関係して起こります。
お肌の乾燥
お肌が乾燥してカサついてしまうと、シワやタルミが出来てしまう場合があります。
そうなると、お肌に影が出来てしまい、くすんで見える事になります。
お肌のハリの低下
お肌のコラーゲンが減少するとハリが低下してしまい、皮膚の表面に凹凸が出来ると
影が出来てしまいます。
お顔の筋肉が弱くなる事でも下がりやすくなり、影が出来ます。
紫外線によるダメージや加齢などにより起こります。
血行不良
お肌は三層構造になっていますが、その中の真皮層の毛細血管で血行が悪くなってしまうと赤みが無くなり暗く見えてしまいます。
肌の色は血液中のヘモグロビンの状態により決まります。
酸素が豊富な状態では鮮やかな赤色で酸素が消費された後では暗い赤色になります。
血行不良や貧血などの場合、血液の赤は暗い色になりお肌が暗くなってしまいます。
睡眠不足やストレス、肉体疲労、冷えがあると起こります。
汚れの蓄積
肌に汚れが溜まったり、古くなった角質が蓄積してしまったり、
さらにそこへ皮脂や老廃物が蓄積してしまったりといった事が起こると、
毛穴に汚れが溜まって毛穴や肌が黒ずんだり、カサついたりといった事が起こります。
メイクをきちんと落としていなかったり、洗顔料が残っていたり、
ターンオーバーが乱れたりといった事により起こります。
メラニン色素の沈着
日焼けやお肌の炎症によるダメージ、化粧品による化学反応、
強くこすってしまったりといった間違ったお肌ケアなどにより、
お肌のダメージが蓄積すると色素沈着が促進されてしまいます。
くすみの改善の為に気を付けるべき事とは
乾燥肌の場合
乾燥肌のケアにはとにかくしっかりと「保湿」する事です。
洗顔後にはすぐに化粧水で保湿します。
洗顔方法も、こすってしまったり、熱いお湯を使ったりすると皮脂が落ちすぎてしまい、
乾燥しやすくなるので要注意です。
ターンオーバーが乱れる事でも乾燥しやすくなるので、生活習慣にも気をつけましょう。
血行不良の場合
冷えがある方は特にですが、物理的に身体を温めてあげる事がシンプルですが一番。
入浴で温めたり、運動により体を動かしたりすることで血流は良くなります。
運動により筋肉量が増加すれば体内で作られる熱量が増えて冷えの改善も期待できます。
ハリの低下の場合
紫外線によるダメージを防ぐための紫外線対策と、生活習慣の見直しです。
特に食生活が大切です。
人間の身体を作っている大きな存在が「タンパク質」。
コラーゲンもタンパク質です。
コラーゲンが豊富なものを食べても体内で分解されてしまうので意味がないという意見もありますが、
体内でコラーゲンを作る材料となるアミノ酸を摂取する役割にもなりますし、
コラーゲン産生を促進するという意見もあるので無駄とは言えないでしょう。
タンパク質を形成するアミノ酸がバランスよく含まれているのは植物性の物より動物性の肉や魚などが良いですが、動物性脂肪の摂り過ぎには気をつけましょう。
黒ずみやくすみの原因の一つとなるメラニン色素の沈着を防ぐにはビタミンCが重要です。
お肌のハリを保つコラーゲン産生にも関わっています。
美容鍼では、鍼をしたところに細かい傷(マイクロトラウマ)が出来る事により、
そこからコラーゲン分泌が盛んになります。
真皮層でコラーゲンが豊富になると肌理の細かい、ハリのある肌を作る事が出来ます。
汚れている場合
メイクはしっかりと落として、洗顔時には洗顔料が残らないようきちんと流します。
しっかり洗顔して汚れを取る事も大切ですが、
乾燥肌の所で述べたように、洗顔方法が誤っていると乾燥肌につながるので要注意です。
色素沈着による場合
紫外線を浴びないように日焼け止めを塗る、日傘や帽子を活用するなど紫外線対策を十分にしましょう。
摩擦も色素沈着を促進する要因なので、洗顔方法にも気をつけましょう。
目元をこすってしまう癖がある場合や、疲れ目などでもついこすってしまう事がありますが、
それらも摩擦になるので注意が必要です。
「くま」はくすみ?
お肌のお悩みの一つ、「くま」を考えてみます。
くまは目の下に起こりますが、本質はくすみと同じものです。
状態によりますが、
目の下がたるんで影になってしまう物
血行不良によって出来る物
色素沈着による物
があります。
お肌の状態や、まぶたが重たくなって下がってくることにより目元にたるみができると、
そこに影が出来てくまが出来ます。
これはたるみが改善されれば無くなります。
目元の皮膚は薄く、血色が透けて見えやすいので、体で血行が悪いと暗い血色が透けて、
暗く見えるようになるとくまになります。
目元をこすったり、くまを隠そうとしてメイクをし過ぎたりすると色素沈着が起こりやすくなりくまになります。
くまを改善したいときは逆にナチュラルメイクにする方が良いです。
このように、実は原因はくすみと被ります。
お顔全体的に出るのがくすみ、目の下に局所で出来るのがくまと言えます。