こんにちは!

JFACe公認、美容鍼灸認定講師の井上堅介です。

 

風邪がずいぶんと流行っているようですが、みなさま元気でお過ごしですか?

 

風邪と聞いて思い浮かべる症状には、<くしゃみ・鼻水・鼻詰まり>のイメージがありますが、

この風邪によるくしゃみ や 鼻水 ・鼻詰まりなどの上気道炎を、よくある風邪の症状で、大したことではないなどと軽く考えていると、場合によっては、美肌に大きな悪影響が出てしまうことがあるんです!

 

もろろん、

風邪による、<くしゃみ・鼻水・鼻詰まり> などの症状が出てきたら、肌はカサカサになるし、肌荒れが起きやすくなるのは、誰でも経験でご存知だと思いますが、

<くしゃみ・鼻水・鼻詰まり>の症状が長引いてしまうと、鼻腔内の炎症が長期間続くことによって、美肌にとって大事な役割を果たす副鼻腔 ( ふくびくう )に炎症が広がって、副鼻腔炎になってしまうと、美肌に大きな悪影響を及ぼしてしまうんです (@_@;)

 

<副鼻腔 ( ふくびくう )>とは、

鼻の穴 ( 鼻腔 ) の周りには、骨で囲まれた4つの空洞があるのをご存知ですか?

この4つの空洞は、それぞれ鼻の穴 ( 鼻腔 ) と繋がりを持っていることから、<副鼻腔>と呼ばれ、それぞれの場所と名前は、

① 前頭洞 ( ぜんとうどう )  写真の赤い部分

鼻の上にあり、眉間からおでこにかけてあります。

 

② 篩骨洞 ( しこつどう )    写真の青い部分

両目の間の小さな空洞です。

 

③ 上顎洞 ( じょうがくどう )   写真の緑の部分

両目の下からほほ骨にかけて広がっています。

 

④ 蝶形骨洞 ( ちょうけいこつどう )  写真のオレンジ部分

篩骨洞の後ろ側に広がっている空洞です。

鼻の穴の周りに、4つも広い空洞があったなんて、ちょっと驚いてしまいますよね。

 

副鼻腔の働きとは?

この4つの副鼻腔と呼ばれる空洞は、以前は、その役割がはっきりとは究明されていませんでしたが、

1991年頃に、

人間の<呼気>の中には『一酸化窒素』が含まれており、この一酸化窒素が<呼気>と一緒に体内に入ることによって、血管を拡張して血液がスムーズに流れるよう働いていることが発見されました!

さらに、

この一酸化窒素は、神経系や免疫系にも影響して、ウイルスや細菌を攻撃し抑える働きや、血管内のコレステロールや血栓を抑える効果も発揮するそうなんです!

 

つまり、

息を体に吸い込んだ時に、一酸化窒素がしっかりと混ざっていれば、血管が広がって、血行が良くなり、血液中の余分な物質を抑え、ウイルスや細菌からも守ってくれるので、肌に十分な酸素と栄養・水分が届けられるので、ツヤツヤ、ぷるぷるの美肌になれるわけです♪

 

この、大事な働きをする<一酸化窒素>を体内で蓄え、息を吸った時に呼気の中に混ぜる役割をしているのが、なんと、

『副鼻腔』なんです!

 

副鼻腔の機能低下による美肌への影響とは?

風邪を引いた時などに、

『 なんで、こんなにたくさんの鼻水が出るんだろう?! 』

と思ったことはありませんか?

実は、

風邪によって、気道 ( 息を吸う時の空気の通り道 ) がウイルスや細菌に感染すると、これら4つの副鼻腔の中も、ウイルスや細菌に感染してしまい炎症を起こすために、副鼻腔からも鼻水が出てくるからなんです。

 

風邪が長引いて、副鼻腔内が長期間炎症を起こしてしまうと、鼻の穴と副鼻腔の繋がっている部分が腫れて、副鼻腔内の分泌物や膿が外に排出できなくなってしまいます。

このような状態のことを『副鼻腔炎』、一般的な俗称だと<蓄膿 ( ちくのう ) 症>  と呼ばれています。

 

このように、

風邪を引いて鼻がつまり、副鼻腔に炎症が起きたり、蓄膿症などで普段から鼻が詰まっているなどして、副鼻腔の機能が低下していたり、

口呼吸するクセが定着しているために、<息を吸った時に呼気が副鼻腔を通過>出来なくなってしまうと、

 

呼気の中に “ 一酸化窒素 ” を混ぜることが出来ないために、血管がうまく広がらなくなり、普段よりも血液の流れが悪くなってしまうので、<顔がくすみ>やすくなり、

さらに、

血液からの栄養や水分補給が低下してしまうので、<肌のカサつき><シワ><たるみ>などが起こりやすくなってしまうんです (>人<;)

 

副鼻腔の美肌に対する役割は思った以上に重要なんですね!

 

風邪を引かないように、健康を保ちながら、しっかりと鼻呼吸をする習慣をつけて、血液の流れを良くすることが美肌にはとても大切なんですね ♪( ´▽`)