暖かかったり急に冷えたりと不安定な気候ですが桜が徐々に開花しています。

皆様、お花見には行かれますか?

お花見では美しい桜を見て楽しむだけでなく、

「花より団子」の言葉の通り、美味しい物も楽しみの一つ。

そういう意味では桜は花や葉を食する事もあります。

そんな桜がお身体に、そしてお肌にも高い美容効果を持つ事を皆様ご存知ですか?

 

桜の花びらが持つ「抗糖化作用」

 

人間の老化は「酸化」と「糖化」です。

以前のブログをご参照ください↓

お肌が「錆び」たり、「焦げ」たり…そんな事があるの?

 

体内で余分な糖質はタンパク質や脂質と結合して

「最終糖化生成物(AGEs)」を生成します。

これが「糖化」です。

 

最終糖化生成物は身体の中の色々な部位で蓄積し、細胞を劣化させトラブルの原因となります。

身体の多くは「タンパク質」から作られ、タンパク質の劣化はすなわち老化の原因となります

 

お肌では最終糖化生成物がコラーゲンと結合します。

正常なコラーゲンでも糖化生成物と結合する事で異物として扱われるようになり、

脳は異物を分解する酵素を大量に出してしまい、正常なコラーゲンやエラスチンまでも破壊してしまいます。

その結果、お肌のハリが無くなり、たるみやシワの原因となります

 

桜の花びらから抽出されるエキスは高い「抗糖化作用」があり、

最終糖化生成物が作られるのを抑制してくれます。

 

それだけでなく、コラーゲンの分泌を促進してくれます。

お肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンは皮膚の線維芽細胞で作られています。

この線維芽細胞が糖化や酸化によって劣化する事によりコラーゲンやエラスチンの生成がされにくくなります。

糖化を防ぐことでコラーゲンやエラスチン生成の減少を防ぐ事となり、生成を促すことになります。

 

30代以降、体内のコラーゲンは減少します。

それがお肌のハリがなくなる原因の一つですが、

桜の花びらエキスはコラーゲン分解を抑制、分泌を促進する事でお肌のハリを保つ効果が有るのです。

 

ハリを保って若々しいお肌を作り、たるみやシワを改善し、目立つ毛穴も引き締めて目立たなくしてくれます。

 

お肌の糖化が進むと蓄積したAGEsによってお肌は茶色くくすんだように見える事が有ります。

糖化を防ぐ事はくすみの改善にもつながります。

 

他にお肌にはどんな効果が?

 

桜の花びらエキスにはメラニン色素の生成を抑制する働きが有ります。

お肌のシミには実はAGEsが蓄積しています。

AGEsの生成を予防する事でシミを防ぐだけでなく、

メラニン色素を生成するチロシナーゼという酵素の働きを抑制する働きがありますので、

美白効果やシミの改善につながります。

 

さらに、抗炎症作用もあるので、肌荒れや乾燥肌を予防し、気になる赤ら顔の改善にもつながります。

 

お肌に限った話ではありませんが、糖化を防ぐことで動脈硬化の予防・改善が期待できます。

血行が良くなる事でお肌の血色も良くなりくすんだお肌も透明感のある明るいお肌になります

 

 

 

桜の香りの持つ効果とは

 

桜の花の香りは「リラックス作用」が有ります。

過剰なストレスは健康や美容の大敵です。

桜の香りでリラックスする事でストレスを解消するのもお花見の醍醐味なのではないでしょうか?

 

 

さらに、香りをかぐだけでも血圧が下がるそうです。

リラックスする事で血圧は下がりますが、

抗糖化作用を防ぐことで動脈硬化を改善する事と合わせて、

血圧が気になる方にとっても桜はとても良さそうです。

 

そして、「二日酔いの防止」。

お花見にお酒はつきものですが、実はとても理にかなっている(?)のですね。

 

 

桜も「花」です、と言う事は…

良い事ばかり書いてきましたが、桜といえども植物、「花」です。

と言う事は「花粉」も出しています。

 

残念ながら、桜の花粉がアレルゲンとなる花粉症もあります。

他と同じく、くしゃみ、鼻水、目のかゆみといった症状に悩まされることが多いようです。

 

しかし、スギのように花粉が風に乗って受粉するものと違い、

桜の花粉は虫が媒介して受粉します。

つまり、スギほどには風に乗って大量の花粉が…という事にはならないそうです。

 

例えば、桜の花を触る等により手に花粉がついて、その手で目や鼻をこすったりすると粘膜に花粉が付着して症状が出ます。

 

ですので、

マスクをする

花には触れない

小まめに手を洗う

ウエットティッシュなどで小まめに手を拭く

等に気を付けていれば防げる事が多いです。

 

中には強く症状が出る場合もあるので、お花見に行くとくしゃみが出る…等気になる方は一度検査を受ける事をお勧めします。

 

 

日常生活ではどうすれば良いのか?

 

桜の花が良いのは分かった所で、実際に効果を出すにはどうすれば良いのでしょう?

お花見に行った時に散った花びらを直接食べても問題はないようですが、美味しくはないそうです。

場所によっては農薬が使用されている事もあるので基本的にはむやみに食べるのはやめた方が良いでしょう。

 

桜を食べる、というとやはり「塩漬け」です。

桜餅を巻いている桜の葉は塩漬けにされています。

アンパンの中心にあるのも塩漬けにされた桜の花です。

桜の葉や花は塩漬けにすると糖分が分解されて「クマリン」という成分が出来ます。

クマリンは甘い匂いがして、さらに香りが良くなります。

このクマリンが身体やお肌にうれしい効果をもたらしてくれるのです。

 

とはいえ何事も過ぎるのは禁物。

クマリンは肝臓の機能を弱める肝毒性を持つので、日常的にクマリンを大量に摂取するのは良くありません。

 

桜の塩漬けも販売されていますが、直接桜の花からというだけでなく、

成分が含まれるサプリや化粧品、入浴剤などもありますので、手軽に桜の効能を手に入れる事も出来ますよ。