夏の日差しが落ち着いて、日中でも肌が汗でベトベトすることもなく、風が涼しく感じて心地よい季節が来たと思ったら、なんだか、肌が ムズムズ かゆくなって来たのはなぜ? とお困りではないですか?
「肌がかゆい程度だから・・・」なんて軽く考えている人もいるかもしれませんが、実は、“肌のかゆみ”は、秋に起きる肌トラブルの元凶になってしまうことを知らせる、重要な肌からのメッセージなんです!
そこで、肌のかゆみが出て来てしまう原因と、肌のかゆみを防ぐための対策をご紹介したいと思います。
肌の大敵、“乾燥”が原因
秋になって 肌がムズムズ としてくるのは、 肌の“乾燥” が引き金となっているんです!
ところで、
なぜ秋になると肌の乾燥が起きてしまうのか?というと、秋は夏と比べて、気温が一気に5℃前後も低くなる上に、昼間と夜との寒暖差も激しくなって行きます。
すると、
普段、人間の体温の調節を調節する働きをしている“自律神経”が、一日の中での気温の差が大きくなることによって、過敏に反応するようになって、不調をきたしてしまいます。
そうなると、自律神経の乱れの影響が、ターンオーバー( 肌の生まれ変わり ) を遅くしてしまい、皮膚の新陳代謝が低下して、肌が乾燥しやすくなります。
さらに、
夏に比べると、湿度もグンと下がるので、乾いた風が肌に当たることによって、皮膚の水分が夏場よりも蒸発しやすくなって、肌の乾燥を加速してしまうんです。
その結果、
肌の乾燥によって肌細胞の保水量が低下し、皮脂膜による肌の防御機能が働かなくなってしまうと、正常ならば、肌の奥の真皮層に存在している「 知覚神経 」が、肌の危険を察知するために、肌表面の角質層にまで上がって来てしまうので、肌にちょっとした刺激が加わるだけで、『 かゆみ 』を感じてしまうようになります。
肌に微細な “ヒビ割れ” が出来ることで、かゆみ が悪化
“自律神経の乱れ” と “乾いた空気” によって肌が乾燥すると、肌の表面にある角質層に『微細なヒビ割れ』が出来てしまいます。
この微細なヒビ割れが出来ることによって、本来、健康な皮膚ならば影響を受けることがないレベルの、アレルゲンなどの異物や外部刺激が、“ヒビ割れ” から皮膚の内部に侵入してしまうために『かゆみ』さらに悪化してしまいます。
その上、
実は、秋は春に負けないくらいの多くの花粉が飛ぶ季節なんです!
さらに、秋に飛ぶ花粉の種類は、
 ・ イネ科
 ・ キク科
 ・ ブタクサ属
など、特殊な場所ではなく、近所に自生しているような草本花粉が多く飛んでいるので、乾燥によって “ヒビ割れ” てしまった肌にこれらの花粉が入ってしまい、かゆみの原因になってしまいます。
夏に受けた肌のダメージもかゆみの原因に!
夏が終わって「 肌のダメージは大したことはなかった!」と安心するのは大間違いです!
実は、夏のダメージは少し遅れて『秋』に出てくるので、夏に浴びた紫外線や、汗をゴシゴシと強く拭いてしまったダメージや冷たい物をたくさん摂ったことによる胃腸のダメージなどが重なって、肌の代謝が悪化し、肌表面の傷が修復出来ないまま、乾燥した空気に晒されると、肌の “ヒビ割れ” が大きくなって、かゆみの原因になってしまうんです。
肌トラブルの元凶 かゆみ を防ぐ方法とは?
① 小まめに保湿
肌のかゆみの大きな原因は、乾燥による肌表面の“ヒビ割れ”です。
そこで、乾燥するような条件を減らすためにも、
 ・ エアコンの設定は弱く
 ・ 加湿器を使って湿度を上げる
 ・ 保湿後は、油分でコーティング
 ・ お白湯で体を冷やさずに水分補給
などを心がけることが大切になります。
②栄養バランスに気をつけ、睡眠の確保
肌の健康のためには、栄養のバランス、中でも肌に良いと言われる ビタミンB類 の摂取を心がけて、肌の新陳代謝を高めることや、肌細胞が回復するために最も大切な時間である睡眠時間をしっかりと確保することも大事です!
③ ぬるめのお湯でお風呂に入る
肌に付着した刺激物となり得るものを、帰宅後はすぐに落とすことも大事です!
その際に、お湯の温度が高すぎると皮脂溶けて流れ出してしまい、肌のバリア機能が弱くなってしまうので、注意して下さいね。
また、
湯船にゆっくりと浸かることで、全身がリラックスして、自律神経の乱れを整える効果もあるので、シャワーだけで済まさずに、湯船に浸かるようにする習慣を作ることをおすすめします!