良く、お肌の状態を表現する時に「肌理(キメ)」という言葉が使われます。

「肌理が細かい」「肌理が粗い」といった風に使われますが、

一体、「肌理」とは何か?粗いとか細かいとはどのような状態をいうのでしょうか?

 

そもそも、「肌理(キメ)」とは?

お肌は外側から「表皮(ひょうひ)」「真皮(しんぴ)」「皮下組織(ひかそしき)」の三層構造になっています。

この内、真ん中の真皮層は70%がコラーゲン繊維で占められます

コラーゲン線維が細かく並んで、それをエラスチンというたんぱく質が支える網目状の構造をしていますが

この網目の構造が細かくびっしりと詰まっている状態になっているのが「肌理が細かい」

そうでないものが「肌理が粗い」

となります

 

ご自分の手の甲をご覧いただけますでしょうか。

表面には細かい溝が沢山あると思いますが

この溝を「皮溝(ひこう)」と呼びます。

そして、溝と溝の間の盛り上がった所を「皮丘(ひきゅう)」と呼びます

皮溝が細く、皮丘が小さい物が「肌理が細かい」

皮丘が大きくなってしまったものが「肌理が粗い」

ということになります。

 

肌理を細かくするポイント5つ

 

肌理が細かいお肌は平らで光を均一に反射するので透明感がありお肌が明るくなります。

逆に、肌理が粗いお肌は光を吸収してしまうので、輝きのない、くすんだお肌になってしまうのです

 

肌理の細かさは生まれつきの要素もありますが、日頃のお肌のケアをきちんとしてあげる事で良い状態を保つことが出来ます

肌理が細かい状態を保つポイントは5つあります。

 

①紫外線対策

紫外線は真皮層のタンパク質ににダメージを与え、コラーゲン繊維やエラスチンが壊れます

線維が切れたり、エラスチンが壊れる事で網目状の構造を保つことが出来なくなり、

皮膚のタルミにもつながり、肌理は粗くなります。

3月頃から紫外線量は増加し、5月から8月にピークを迎えます。

春から夏にかけての対策が重要なのは言うまでもありませんが、

今や紫外線は一年中多いもの。

特に、日焼けやシミの原因となるUVBに比べ、真皮層にダメージを与えてしわやたるみの原因となるUVAは夏以外でもそれなりに照射量が多いです。

時期を問わず、日焼け止めは必須アイテムです

 

 

②保湿を心がける

乾燥は肌理を粗くします

洗顔→化粧水でしっかり保湿→クリームで乾燥からお肌を保護

という流れで乾燥からお肌を守ってください

 

③正しいお肌ケア

洗顔は大切ですが、強くこすったりするとお肌を傷めます

角質を落とし過ぎても乾燥肌になりやすくなります

また、シャワーのお湯を直接お顔に当てたり、お湯の温度が高いと皮膚を守る「皮脂」が流れ出してしまい、お肌が守られず乾燥しやすくなります

一生懸命お肌の為にやっているつもりでも、逆効果になっている恐れも…?

 

④自律神経のバランス

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の二つがあります

このバランスが大切

多くの方は仕事が忙しかったり不規則な生活時間などによりストレスが大きく、

交感神経優位になっている事が多いです

自律神経の乱れはお肌のターンオーバーや皮脂の分泌の乱れに繋がります

結果、乾燥肌や脂性肌の原因となります

生活習慣の見直しや適度なストレス発散も大切です

 

⑤正しい食事

脂が多い、等といった食事の内容だけでなく、規則正しい食事の時間も大切

また、腸は「第二の脳」とも呼ばれ、腸内環境は自律神経のバランスにも関係します

お仕事柄、時間を規則正しくするのが難しい方も、せめて食事の内容には注意したいですね

 

以上、5つのポイントをご紹介しました

お肌のケアに気を付ける事は身体の健康にも直結します

やはり、体が良くてこその「美」です