美容に関するお悩みで多いのが「ほうれい線」が気になる、という事です
実際に、気になっている方も多いのではないでしょうか?
「ほうれい線」とは、鼻の両脇から口元まで伸びる線の事で、解剖学的には「鼻唇溝」と呼ばれます。
面相学ではその方の「威厳」や「貫禄」を示すもので、無理に無くすと若く見えるというより幼い感じになってしまい、不自然になってしまう場合もあります。
しかしながら、くっきりと入ってしまったほうれい線は実年齢よりも老けて見えてしまい、見た目で損をしてしまいがちです。
少しでも薄くしたいと思う方が多いのではないでしょうか?
ほうれい線の原因
①乾燥
軽いほうれい線は皮膚の三層構造(表皮・真皮・皮下組織)のうち、一番表層である表皮の部分が乾燥してシワになっているものです。
このタイプは皮膚を引っ張って上げると線が消えます。
表皮よりも深層の真皮層にまで乾燥してしまったものでははっきりとしたシワになり、皮膚を引き上げても線が残ります。
②筋肉の衰え、むくみ
加齢などにより表情筋が弱化すると筋肉は固くなり、本来の力を発揮できなくなってしまい重力に負けて頬が下がり「たるみ」になります。
さらに、顔がむくんでいると頬が重たくなり頬が下がる事によりはっきりとしたほうれい線が出来るようになります。
③コラーゲン繊維の劣化
真皮層はコラーゲン繊維が70%を占めています。
コラーゲン繊維はエラスチンにより支えられ網目状の構造を作ることでお肌のハリを保っています。
加齢によりコラーゲン繊維やエラスチンが劣化したり、減少したり、紫外線によりダメージを受けると真皮層は弾力を失い、お肌のハリが低下することでたるみが出来、ほうれい線が出来やすくなります。
気を付けるべき生活習慣
①正しいスキンケア
お肌が乾燥するとシワが出来るだけでなくハリがなくなる事にもつながり、たるみが出来ることによってもほうれい線が目立つようになります。
お肌のケアに化粧品を使っていても使用法や容量を守らないと逆効果の場合もあります。
また、洗顔や化粧水をつける時などにお肌をゴシゴシとこすってしまうと皮膚にダメージを与えて乾燥しやすくなります。
入浴時にシャワーのお湯を直接当てたり、お湯の温度が高すぎると皮脂が溶け出しやすく、皮脂が不足すると乾燥しやすくなります。
お肌はこすらず優しく洗い、シャワーのお湯は手ですくってかけます。皮膚の表面の温度は30℃位なので同じくらいのぬるま湯で洗うのが望ましいです。
②適度な運動
運動不足は筋肉の衰えにつながり、筋肉量の減少は血行不良や冷えを起こしやすくなります。
冷えや血行不良があると老廃物がたまり、むくみがるとたるみが出来てほうれい線が目立つようになります。
③姿勢の乱れによるバランス
食事の際に食べ物を噛む時に左右どちらかに偏って噛む癖があったり、虫歯などの歯のトラブルを放置して片方ばかりを使ったりしていると骨格のバランスが崩れ、左右どちらかのほうれい線が目立つようになります。
頬杖をついたり、寝る時に同じ方ばかり下にするなどで圧迫される状況が続く事でも同様にバランスが崩れます。
また、全身の姿勢も影響するため、
●座るときに脚を組む
●だらしない姿勢で腰掛ける
●荷物をいつも同じ側にかけたり持ったりする
などの日常の行動でもほうれい線に影響します。
ほうれい線に効果のある3つのツボ
①巨髎(こりょう)
鏡を正面から見た時に黒目から真下へ行き、頬骨の一番高いところのすぐ下にとります
②地倉(ちそう)
口角のすぐ外側にとります
③顴髎(けんりょう)
目じりから真下で頬骨の出っ張りの下にとります
それぞれのツボを左右同時に、中指の腹で押します
まず鼻から息を吸い、口から息を吐きながら5秒押します
これを3回繰り返しましょう
表情筋の運動
ベロ回し運動
1 口を閉じたままでベロを上あごの歯茎に当て、まずは左回り(または右回り)に歯に沿って回します。
これを20回行います。
2 次に、先ほどとは逆の方向に20回行います
3 これを一日3回行いましょう
※表情筋が衰えている方の場合、20回は少しきついかもしれません。
まずは出来る範囲の回数でこなし、徐々に回数を増やしていきましょう。
まとめ
ほうれい線にも意味があります
しかしながら、生活習慣や老化などにより必要以上に目立つようになってしまうこともあります。
出来てしまったほうれい線をネガティブに捉える必要はありませんが、気になり始めたらツボ押しやお顔も含め適度な運動などにより改善することは可能です。
ほうれい線だけでなく、お顔をスッキリさせて明るくする効果もあります。
日常生活を変えてマイナス5歳肌を目指しましょう!