こんにちは。

JFACe公認、美容鍼灸認定講師の井上堅介です。

 

いつのまにか知らないうちに出て来て、顔が老けて見える原因となってしまう<シミ>は気になりますよね。

『この<シミ>さえ消えれば!』

と思って、シミを無くすために努力をしている人が、たくさんいらっしゃると思いますが、

あなたはどんな<シミ対策>をしていますか?

 

あなたの<シミ>はどんな<シミ>?!

一見同じように見える<シミ>や<そばかす>などの色素沈着や斑点は、

同じように見えても原因や対処方法が違うので、

まずは自分の<シミ>のタイプを把握することがとても重要になります!

 

代表的な<シミ>のタイプを見てみましょう。

(1) 肝斑

額や頬に左右対称に出来る色素沈着で、点ではなく面で出来て、境界線がぼやけているのが特徴です。

主な原因はホルモンバランスの崩れ言われています。

 

(2) 老人性色素班( いわゆる<シミ>)

一般的に<シミ>と言われているものは、老人性色素班に分類されます。

米粒~指先大くらいの大きさで、丸型の色素沈着が出来るのが特徴です。

多くは40代前後で出来始める傾向にあるのですが、紫外線を浴び過ぎると10代でも出ることがあります。

 

(3) そばかす

5mm以下の色素班で、幼少期に出始め、思春期に目立つようになるのが特徴です。

遺伝的な要素が大きいと言われ、年齢と共に薄くなることも多い。

 

(4) 炎症後の色素沈着

ニキビの炎症の跡 や 傷跡、虫刺されによる引っかき傷などで生じる色素沈着です。

ナイロンのタオルを使用することで出来る黒ずみも、このタイプになります。

 

これらのように、

同じように見える褐色の色素沈着でも、

タイプによって様々な原因があるので、それぞれのタイプに合わせた対処法を取ることが大切です!

 

肝斑の対処方法に注意!

とくに、注意が必要なのは、肝斑にたいする対処方法です。

肝斑に対して、

一般的な<シミ>に行うようなレーザー治療や美容鍼での直接刺激を行ってしまうと、

肝斑が濃くなってしまう可能性があるんです!

 

肝斑はホルモンバランスが原因なので、

顔の色素沈着への直接のアプローチを避けて、ホルモンバランスを整える治療をすることが大切です!

 

老人性色素班<シミ>が出来る2つの原因とは?

ところで、

いわゆる一般的な<シミ>の大きな原因は、

【1】紫外線によるメラニン色素の生成

紫外線が肌の内部に浸透する刺激によって、メラニンの生成が活性化してしまうと、メラニンが排出されずに滞留しやすくなり<シミ>が形成されてしまいます。

 

だからこそ、

毎日のUVケアが大切なのは、

みなさんもご存知のことと思います。

 

【2】糖化(メイラード反応)による<シミ>の形成

甘いものや炭水化物などの糖分となるものを多く食べて血液中の血糖値が高くなると

本来は結合するはずのない、

<糖=グルコース>と『たんぱく質』が結合してしまいます。

 

すると、

活性酸素よりもさらに強力に細胞を老化させてしまう『AGEs(最終糖化生成物)』が形成されてしまいます。

その結果、

メラニン生成を引き起こす原因となる『サイトカイン』が多く分泌され、<シミ>が出来る原因となってしまうんです。

 

つまり、

いくら紫外線に対するUVケアをしっかりとしていても、

食生活の乱れで血糖値が高くなるような環境だと、肌細胞の糖化が起こり、<シミ>が出来てしまい美白から遠ざかってしまうのですね。

 

『美白に悪影響を及ぼす』食べ物とは?

では、

具体的にどんな食べ物が糖化を促進してしまうのでしょうか?

① コーヒ、紅茶、 栄養ドリンク

コーヒーや紅茶、緑茶、ウーロン茶、栄養ドリンクにはカフェインが入っています。

カフェインを多く摂取していると、

色素沈着を起こしやすくなり、<シミ>を悪化させてしまいます。

 

② 人工甘味料や異性化糖はAGEs形成を促進

コーラなどの清涼飲料水やスポーツドリンクなどに使われている『人工甘味料』や『異性化糖』は、ブドウ糖の<10倍>の速さでAGEsを形成して、肌細胞を老化させてしまうんです!

 

③ 高温で調理された動物性食品

焼き鳥、から揚げなど高温で調理された動物性食品は、加熱する温度が高くなればなるほど、AGEsが大量に発生してしまいます。

揚げ物を温めなおすなどすると、さらにAGEsが増加してしまうので注意が必要です。

 

④ 炭水化物が多い食事

ラーメン、パスタなどの炭水化物を多く摂る食生活は、食後の血糖値が高くなるために、AGEsが多く作り出されてしまいます。

 

『<シミ>を抑え、美白になる』食べ物とは?

<シミ>を抑え、美白になる効果かある栄養素を含む食べ物とは、

・ メラニンの生成をおさえる

・ 沈着したメラニンの排出を助ける

・ 活性酸素を除去する働き

・ ターンオーバーをサポートする働き

などの効能を持つ、栄養素が含まれていることが大切です。

 

具体的には

1・L-システインを含む食べ物

L-システインには、<シミ>の原因となるメラニンの生成を抑え、沈着したメラニンの排出をサポートする効果があります。

 

L-システインを摂取するには、

必須脂肪酸の『メチオニン』を摂ることで、体内でL-システインに合成されるので、

メチオニンを多く含んでいる

・ マグロ

・ 牛肉、豚肉、鶏肉

・ チーズ、牛乳

・ 豆腐、納豆

などを積極的に食べるのがおすすめです。

 

2.リコピン

紫外線による肌のダメージを修復する働きや、メラニン生成を抑制する働きがあります。

リコピンが多く含まれるのは、

・ トマト

・ スイカ、柿

・ にんじん

などで摂り入れるといいですよ。

 

3.ビタミンC

<シミ>の原因となるメラニンの生成を抑える上に、<シミ>を薄くする作用があります。

さらに、

優れた抗酸化作用によって、活性酸素を除去して肌細胞の老化を防いでくれます!

ビタミンCが多く含まれるのは、

・ アセロラ、ゆず

・ 青汁

・ パセリ

・ 赤ピーマン

などがおすすめですよ。

 

4.ビタミンB群

肌のターンオーバーを活発にして、メラニンの排出をサポートする働きがあります。

ビタミンB群を含むのは、

・ 豚肉

・ 大豆製品

・ さけ

・ のり、卵

などに多く含まれています。

 

5.アスタキサンチン

ビタミンEの1000倍もの高い抗酸化作用によって、紫外線により発生する活性酸素を除去し、メラニンを抑制する働きがあります。

アスタキサンチンは、

・ サケ

・ オキアミ、桜エビ

・ いくら

などに多く含まれています。

 

6.エラグ酸

紫外線などによる肌荒れを防ぎ、<シミ>の元となるメラニンの生成を抑制する働きがあります。

エラグ酸は、

・ クルミ

・ イチゴ、ザクロ

・ ブルーベリー

などに多く含まれています。

 

いかがですか?

このようなメラニンの生成を抑え、排出をサポートしてくれる美白栄養素が含まれている食材を意識的に摂りながら、UVケアをしっかりとすることが、<シミ>対策には大切なんですね。

 

もうすでに出来てしまった<シミ>には、

ビタミンC誘導体が入っている美白製品や、ハイドロキノンなどで対処してみて下さいね。