こんにちは!
JFACe公認、美容鍼灸認定講師の井上堅介です。
昔から、便秘などで『腸』に老廃物が溜まってしまうと、<肌荒れ>や<ニキビ>などの肌トラブルの原因となってしまうということはよく知られていますが、
実は、
腸は『第2の脳』と言われるくらいに、美肌だけではなく、全身の健康状態との密接な関係があるのをご存知ですか?
なぜ第2の脳といわれるのか?
一般的には、『腸』といえば、食べ物を消化吸収した後に、残った老廃物を体外に排出するための器官というイメージが強いと思いますが、
腸は「神経系やホルモンなどの液性因子を通じて脳と互いに影響しあっている」ということが分かって来て、
<免疫機能>や<睡眠障害>、落ち着かない、イライラするなどの<精神神経症状>など様々なものに『腸』が脳に影響を及ぼすことで関係しているということが分かり、注目を集めているんです!
生命の進化の歴史では『脳』よりも『腸』の方が先に誕生していた!?
生命の進化の歴史を辿ってみると、
生物が外界にある食べ物を<体内に摂り込んで消化吸収>することによって、栄養分を補給して自分の身体を維持する必要があったので、
まずは、
<脳>よりも先に、『腸』が、生物の身体に形成されました!
そのため、生命体がまだ原始的なレベルの時代では、
体内に摂り入れた物質が、食べられるかどうか?
や、
食べ物を消化し始めるための指令や、消化した物を吸収して、残ったものを排出するなどの一連の命令を身体全体に伝えるために、腸内で『ホルモン』が形成され、
体液や血液の中にホルモンを分泌して運搬することで、全身に指令を伝えていました。
ホルモンの次に、神経が誕生
生物が進化して、食べの物を捕食するための運動と、食べ物を消化吸収するための代謝活動が分化し発達する中で、
それぞれの状況に応じて複雑な指令をいろいろな部位に伝達するようになって行く過程で、ホルモンのゆっくりとした指令伝達方法では、その時々の状況に対応しきれなくなっていった為に、
状況に応じて瞬時に対応できる機能が必要になり、『神経』が誕生して発達することになりました。
統括器官としての『脳』の誕生
さらに、
食べ物を取る際の運動が複雑化して<身体を動かすための神経指令>が複雑になった上に、
食ベ物も微生物などの消化しやすい物から、海藻や小さな生物などの消化しずらいものに変化して行く中で、<消化吸収の指令>も複雑になった結果、
これらの多くの指令を統合して、バランスよく必要な部分に指令を伝える必要から、神経系の統括器官として『脳』が形成されて発達することになりました。
『腸』は、脳の次に神経が集中している!?
このように、
生物として食べ物を消化吸収、排泄をする為の指令を『脳』に伝える必要があることから、腸の周りには、
およそ<1億個>の神経細胞があり、脳に次いで人体の中では2番目に神経細胞が集中しています!
そういった理由から、腸と脳は、お互いに密接に影響を及ぼしあう関係にあることからも、<第2の脳>といわれているんです。
さらに、
腸は、食べ物などと一緒に外界から体内に病原菌やウイルスなどのが侵入しやすい為に、全身の<免疫機能の約70%>が腸に集中しているといわれています!
このような、
腸の働きの重要性からも<腸の働き>や<腸内細菌のバランス>が崩れてしまうと、美肌だけではなく、免疫力やアレルギー、睡眠、ストレス、精神症状などの様々な症状の原因となってしまうんです (T ^ T)
つまり、
ある意味では、『腸』の<健康具合>や、<若さ>が、肌年齢にも大きく影響してきてしまうともいえるのですが、みなさまの『腸』は元気に活動していますか?
自分の<腸年齢>は一体、何歳くらいなのか気になりませんか?
そこで、
次回は、簡単な<腸年齢のチェック>項目をご紹介します!
・・・つづく・・・