頬がたるんでしまったお顔の事をブルドッグ顔と言います。

文字通り、ブルドッグのように頬が下がるからですね。

見た目年齢が確実に上がるブルドッグ顔、今回は頬のたるみについてお話します。

 

哺乳類にしかない頬

そもそも頬は何なのかと言う事を考えてみます。

頬は哺乳類で初めて形成された部位です。

頬が無い、例えば爬虫類などは顎関節まで口が開きます。

人間で言えば、耳まで口が裂けている事になります。

そこを覆うように頬が形成されています。

そして、唇も哺乳類で形成された部位です。

頬と唇が有る事によって、母親の乳を吸うという事が出来るようになりました。

さらに、口の中に食べ物を含んで、しっかりと咀嚼するという事も可能になったのです。

 

 

頬のタルミが出来ると…

老けて見える

やはり見た目の変化が大きいです。

たるみによって顔が全体的に重たく見えてしまい、シワの原因にもなります。

フェイスラインのタルミ

頬が下がる事で合わせてフェイスラインも下がってたるみが出来ます。

エラが張って見えたり、お顔が大きく見えたりといったことにもつながります。

ほうれい線

頬が重たくなることでほうれい線も深く入って目立つようになります。

帯状毛穴

頬がたるんで皮膚が引っ張られることにより丸い毛穴が楕円形になり、さらに悪化すると伸びた毛穴同士がつながって線のように見えます。

これが帯状毛穴です。

帯状毛穴は皮膚で溝のようになり、凹凸のある肌は影が出来てさらに老けて見えるようになります。

 

頬のタルミの原因

加齢 コラーゲンの減少

加齢と共に体の水分や皮膚の真皮層にあるコラーゲン、エラスチンなどが減少します。

30~40代に入ると特に減少します。

水分やコラーゲン、エラスチンが減少するとお肌のハリが低下し、柔軟性が落ちて頬を支えられなくなり、頬がたるみます。

頬の脂肪が多い方は特にたるみやすくなります。

 

紫外線

紫外線の中でも特に注意しなければならないのはUVAです。

UVAは皮膚の真皮層にまで到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊し、たるみの原因になります。

UVAは夏だけでなく季節を問わず、雲やガラスも通過するので曇りの日や室内でも安心できません。

日焼けして赤くなるUVBと違い、浴びている事に気づきにくいので要注意です。

 

お肌の乾燥

お肌の乾燥はターンオーバーが乱れる原因になり、バリア機能が低下します。

そうするとさらに乾燥してお肌の柔軟性が低下し、たるみの原因になります。

 

筋肉の衰え

お顔の筋肉は表情筋と言い、骨と皮膚をつないで皮膚を動かし表情を作ります。

この筋肉が衰えると皮膚を支えられず、たるみの原因になります。

特に、口角を下げる口角下制筋が弱くなって柔軟性が無くなると固まった筋が口角を下げてしまい、頬やフェイスラインのたるみ、ほうれい線を目立たせる事になります。

 

むくみ

むくみは水分や老廃物の流れが滞って溜まっている状態です。

流れを良くしておいてあげないと顔のむくみは皮膚に重力がかかり、頬がたるみます。

新陳代謝が悪くなるので脂肪も付きやすくなってしまいます。

 

姿勢

頬杖をついて背中を丸めてだらしなく座っていたりする事、ありませんか?

頬杖をつくと手をついた方の頬の皮膚が伸びてたるみやすくなります。

いつも同じ方を向いて横になって寝ていると頬が圧迫され続けてしまい、これもタルミの原因になります。

背中を丸めた姿勢でいるとアゴが前に突き出して首の後面の筋肉が緊張します。

緊張した筋肉が頬を引っ張って下げてしまいます。

また、背中を丸めた姿勢では下を向いている事が多く、下を向くと口角が下がりやすいので頬のたるみにもつながります。

首肩がこりやすいとリンパの流れが滞り、顔のむくみの原因にもなります。

 

頭皮のたるみ

一見関係なさそうですが、実は頭皮がたるむと頬もたるみます。

頭も顔も一枚の皮膚でおおわれており、頭皮がたるむとその分顔に下がってくるので頬がたるんでしまいます。

 

甘い物

甘い物を摂り過ぎて太ってしまうと当然顔が重たくなりますが、それだけでなく「糖化」によりたるみやすくなります。

摂り過ぎた糖質は体内のタンパク質と結びついて糖化します。

糖化した細胞は老化が進み、弾力性が低下しハリが無くなるのでたるんでしまいます。

 

 

改善するには

姿勢を改善

だらしなく背中を丸めて座っていると、その時は楽な様でもかなり首には負担がかかります。

パソコンやスマホを使う時間が長いとついそんな姿勢になりがちです。

椅子に座る時にはお尻の座骨という骨が当たるのが正しい座り方です。

お尻の深い所で出っ張る座骨が当たる事を意識してみましょう。

椅子の高さを調節できるのであれば、両足の裏が床にしっかり付き、足と膝が90度になるようにするとより良い姿勢になります。

 

よく笑う

筋肉は使わないと衰えます。

顔の表情筋も一緒です。

あまり笑わない人は表情筋を使わず、衰えやすいです。

日常でよく笑う事はお顔の筋肉をよく使う方法の一つ。

笑う事は体では免疫系のNK細胞が活性化され、免疫力を上げる事にもつながります。

 

お肌のケア

たるみの原因にはお肌も関わります。

日常的なお肌のケアをしっかりとしていれば防げることも多いです。

紫外線対策での日焼け止めや、乾燥を防ぐために化粧水やクリームでの保湿は特別な事では無く日常でするべき事です。

紫外線は頭皮のたるみの原因でもあるので十分な対策が必要です。

特に、たるみの原因になるのは季節を問わずに照射量が多いUVAなので夏の日差しが強い時だけでなく紫外線対策は一年中必要になります。

 

まとめ

頬への対策という事でもなく、体の健康にも関わる事ばかりですね。

顔に身体の状態が現れるという事が良くわかる部位の一つです。

お肌とお身体のケアをしっかりする事である程度深いシワの入ったブルドッグ顔を防ぐ事が出来ます。

まずは日常のお肌ケアをしっかり欠かさない様に気をつけましょう。

 

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