先日、「悪魔の美容術~禁断の美容法を試した人は今大丈夫なのか!?~」という番組が放送されました。
ご覧になった方いらっしゃいますか?
遺伝子治療、食事法等、一般的な物からかけ離れた?美容法を数年前に試した方が今どうなっているか?という事を検証する番組でした。
まあ、バラエティ番組ですので、笑ってすませばよいのですが、敢えてちょっと真面目につっこんでみます。
「笑わない美容術」とは?
その中で、ロンドンの51歳の女性が顔にシワを作らない為に7歳から笑っていない、という美容法?が紹介されました。
番組の中で医師が話していた通り、これはある意味正しい考え方です。
「笑いジワ」と言われるくらいですので、笑う事で確かにシワが出来てしまいます。
そうなると
「笑わない」=「シワが出来ない」
という事になりますが…?
番組をご覧になった方、あの女性を見てどう思われましたか?
確かに、シワは有りませんでした。
27歳の娘さんと比較しても同じくらい、目じりのシワなどほとんどありませんし、ほうれい線も目立ちません。
しかし…
笑わないと、どうなる?
あれを見て、
「私もシワを作らない為に、笑う事をやめよう!」
と思った方はいらっしゃるのでしょうか?
多分、いないと思うのですが…
確かにシワは無いですが、番組内でも触れられていましたがクマが目立つのが気になりました。
何より、親友と会っても、娘に結婚の報告を受けても、友達と集まってテレビを見ている時でも…全く笑わずに無表情を貫くその様を真似してシワを消したいと思った方はまずいないでしょう。
クマの原因
ちょっとクマに注目してみましょう。
クマの原因には、
・目元のたるみ
・血行不良
・シミ
の三つが有ります。
まず、目元のたるみは皮膚がたるむ事により影が出来てしまい、それがクマになって見えます。
目元のたるみが無くなれば改善します。
顔を上に向けてみて改善すればたるみによるクマです。
血行不良によるものは寝不足、目の疲れ、冷えなどにより目の周囲の血流が悪くなると血色悪くなり、薄い皮膚で透けて見える事によりクマになります。
温めて血行を良くしてあげる事で明るくなります。
一番厄介なのはシミ。
花粉症などのアレルギーで目がかゆかったり、目が疲れたり、などの時に目をこすってしまう事による摩擦や、メイクの刺激などで色素沈着を起こして出来る物です。
シミによるクマの改善には時間がかかります。
さて、この笑わない女性のクマは何でしょうか?
おそらく、笑わない事によって表情筋を使う事が少ないため、目の周囲の筋肉の衰えによりたるんできたもの、または体の内面から血色の悪さが出ているものではないかと思われます。
笑う事による美容効果
以前ご紹介したことがありますが、笑う事は健康にも美容にも良い事です。
詳しくはこちらをご覧ください↓
よく笑う事により、表情筋が使われます。
番組内では「大頬骨筋」が使われる事で鍛えられ、口角が引き上げられるのでほうれい線が薄くなる、という事が紹介されていました。
基本的に表情筋が使われずに衰えると重力に抵抗できずにお顔は下がります。
下がる事によりたるみ、シワが出来る事になります。
そして、表情筋が使われる事によって脳が活性化し、体がリラックスするα波という脳波が出ます。
リラックスする事によってストレスが軽減し、睡眠の質が高まり、女性ホルモンの分泌が増えて美肌効果が有ります。
そして幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が増えると気持ちが落ち着き、睡眠の質が高まります。
質の高い睡眠は美肌作りに欠かせない物です。
笑わないこの女性のクマの原因は睡眠の質が悪い事によるものかもしれません。
断言は出来ませんが…
シワは悪い物ではない
シワには人相学的に意味が有り、決して悪い物ではありません。
詳しくはこちらをご覧ください↓
番組内で革靴を使っていると繰り返し曲げられたところがシワになって残る、皮膚もそれと同じ、と言われていましたが、長く使った革も人間の皮膚も、シワが出来るのは「味」ではないかと個人的に思います。
ほうれい線などはその方の経験を表す物なので無理に無くすと威厳が無くなり、若いというより幼く見えてしまいます。
ある程度のお年になられたら全くシワが無いというのも考え物…
とはいえ、あまりにクッキリとしたシワが出来ると見た目に老けてしまいますので薄くしましょう、というような言い方をするようにしています。
シワは悪い物ではありません。
ただし、眉間のシワはイライラしたり嫌な気持ちになったりする時に出来ることが多く、脳内でも体に良くない反応が起こります。
眉間のシワは出来ないようにしましょう。
極端な健康法、美容法は考え物です…
話は変わりますが
「運動は体に悪い」
という事をご存知ですか?
運動する事で、体では活性酸素が作られます。
活性酸素は体を錆びつかせる原因です。
サビ付き=老化
つまり、運動する事で体の老化は進みます…
と言うのも正論です。
では、それを守って一切体を動かさない様にしていたらどうなるでしょうか?
活性酸素による錆びつきは抑えられるでしょうが、それ以上に筋肉は衰え、失われる物が多く有りますね。
つまり、笑わない事でシワを作らない、というのは同じような事をしているのです。
まとめ
今回の話題の場合、何よりもこれを真似しようとする方は少ないと思いますし、ご本人はこれで満足されているので外野があれこれ言う筋合いのものでは無いのですが…。
体に害が有る物をすべて排除していったら何も出来なくなりますよ。
薬だって基本的には毒です。
副作用も有ります。
漢方薬も、副作用が無いと思っている方は多いですが中には有る物も存在します。
西洋医学の薬よりは安全な物が多いですが…。
それを言い出せば、鍼だって傷を作るし、お灸は火傷します。
そして、先ほどの運動も体に悪い、という話につながります。
薬を大量に飲めば死ぬことだってあり得ます。
大量に鍼をする美容鍼についても再三お話してきた通り。
結局は何事もバランスなんです。
極端に偏ってしまえば良い事ばかりでなくむしろ悪い事が起こります。
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