ほうれい線とは?

 

ほうれい線とは、小鼻から口元にかけて現れる線の事です。

元々は人相学の言葉で、

解剖学的には「鼻唇溝(びしんこう)」と呼ばれます。

 

上唇と頬との境界線を表す体の部位なのですが、

年齢と共にシワが深くなって目立つと老けて見られてしまいがち。

人相学的にはその人の経験や貫禄を表す部位でもあり、

全くないと若いというより幼く見えてしまいますが、

クッキリ入ると見た目年齢で損をしてしまいます。

出来れば目立たなくしてあげたい所ですね。

 

 

 

ほうれい線を作る原因

本来は解剖学的な体の境界線であるだけのはずなのに、

クッキリと目立つようになってしまうのは何故でしょう?

 

大きく分類すると、

筋肉

骨格

の三つに原因があります。

 

年齢を重ねる毎に深くなる…というのも確かですが、

原因はそればかりではありません!

 

実は、日頃の生活習慣に気を付ける事でも十分に対策出来る物なのです。

 

 

 

肌に関わる原因

紫外線

紫外線と言えば日焼け、と思いがちですがそればかりではありません。

 

5月頃から夏にかけて強くなる「UVB」は肌が真っ赤になったり、

冷めた後に黒くなったり、

その後シミになってしまったり、

という肌トラブルの原因になりますが、

比較的一年中多い「UVA」は

お肌の真皮層のコラーゲンやエラスチンといったタンパク質にダメージを与えて

お肌のたるみの原因になり、ほうれい線が目立ちます。

紫外線対策は一年中必要な物です。

 

特に、たるみの原因であるUVAは雲やガラスを通過するので、

曇りの日や室内でも窓際にいる時間が長いと日焼け止めは必須です。

 

糖化

摂りすぎて体内で余った糖質は、

タンパク質と結合して最終糖化生成物(AGEs)を作ります。

このAGEsが体に蓄積すると色々な悪影響があります。

 

お肌に蓄積するとコラーゲンを破壊して

お肌がたるむ事によりほうれい線が目立ちます。

 

日頃から砂糖が多く入った清涼飲料水を飲んでいたり、

スイーツが好きで良く食べるという方はご注意を!

運動する習慣がない方は消費されない糖質が体内で余りやすいので、

少しでも歩く時間を作る等、体を動かすように心がけましょう。

 

睡眠不足

お肌の入れ替わりを「ターンオーバー」と呼びます。

ターンオーバーが正常に働くのに大切なのが「成長ホルモン」です。

睡眠不足になると、成長ホルモンの分泌が不足してターンオーバーが乱れます。

 

また、睡眠不足で代謝が落ちると血行が悪くなり、

お肌に必要な物がしっかりと行き渡らず、

これまたお肌の状態を悪くします。

 

これがほうれい線を目立たせる原因になります。

 

やはり睡眠不足は美肌作りの大敵。

時間が取れない時でも、大切なのは睡眠の質です。

寝る直前にスマホやテレビを見るのを避けたり、

軽くストレッチして血行を良くしたりすることで睡眠の質を高めてあげましょう。

 

水分不足

そもそも、シワはお肌が乾燥して出来てしまう物です。

水分が不足していると弾力が無くなり、ほうれい線も目立ちます。

お肌を保湿する事も大切ですが、中からのケアが出来ていなければ台無しです。

特に、寝ている間には汗で結構水分が失われています。

朝起きた時の水分補給、そして日中もこまめな水分摂取を心がけましょう。

 

 

骨格に関わる原因

頬杖

頭の骨は一個の塊と思われている方も多いですが、

実は23個の骨から出来ています。

アゴの関節のようにはっきりと動くのがわかるものもありますが、

それ以外の骨はつながっているのではっきりとは動きません。

 

しかし、微妙に動くのでお顔も左右差が出来る事があります。

 

何気なくやってしまう頬杖では顎から頬、頭の骨にかけてかなりの圧がかかります。

その結果、骨格にゆがみが出来てしまいます。

 

こうなると、ほうれい線に左右差が出来る場合が有ります。

片方だけほうれい線が目立つ場合には骨格のゆがみが原因かもしれません。

 

荷物を肩に掛ける

左右均等に使えていれば良いのですが、

大体はいつも同じ方の方に荷物をかけてしまうのではないでしょうか?

人間の体は左右対称ではありませんが、明らかに片方に掛けやすい、

という場合にはちょっと左右差が大きいかもしれません。

このような体のバランスは顔の骨格にも影響します。

 

寝方

いつも同じ方向を向いて寝ている…という方はいませんか?

横向きで寝ていると背骨のバランスも左右に崩れやすいですし、

下にしている方の顔にはいつも圧がかかり続けている事になります。

こうしてお顔の骨格のゆがみにつながり、ほうれい線の左右差が出ます。

 

 

足を組む

実は骨盤のバランスもお顔に影響します。

背骨を通じて顔の骨につながるという事もありますが、

頭の骨の微妙な動きと、肩甲骨、骨盤の動きは連動しています。

その為、骨盤の状態がお顔にも現れます。

骨盤のバランスが崩れる原因として多いのは足を組んでしまう事。

 

肩に掛ける荷物と同じように、いつも同じ足を上にして組んでいませんか?

なぜ足を組んでしまうのかというと座り方が安定していないからです。

 

浅く腰掛けて背中を丸めて、安定しないので足を組む、という方が多いです。

深く腰掛けて、背もたれにしっかり寄りかかると体が安定しないので足を組む事も無いでしょう。

両足の裏がしっかり地に着く椅子の高さであればさらに良いです。

 

筋肉に関わる原因

 

表情筋の衰え

筋肉によるしわやたるみの原因は筋肉が弱くなってしまう事です。

頻繁に人と会って会話をする方は声を出す事や表情が変化する事で

顔の筋肉である表情筋を使っているかもしれませんが、

デスクワークでパソコンに向かう時間が長い方の場合では表情筋があまり使われず、

筋肉が弱くなると硬くなり、重力に負けて落ちやすくなります。

特に頬の筋肉が落ちてくるとほうれい線が目立つようになります。

頬だけが問題なのではなく、目元から同じ筋膜を通じて頬からアゴ、首にまでつながっています。

全体的にお顔の筋肉をよく使う事が大切です。

目元や口元の筋肉を動かす筋トレなどもありますが、

人と会って会話する時間を増やす事などからでも表情筋をしっかり使う事につながります。

 

噛み癖

手や足と同様に、アゴにも効きアゴがあり、どちらか噛みやすいアゴが有ります。

最初に噛み始めたり、固い物を噛んだりする時には効きアゴを使う事が多いです。

それくらいなら良いのですが、

使いやすいからとついつい同じ方にばかり偏ってしまうと筋肉の状態にも差が出ます。

良く噛んでいる方のアゴがスッキリと引きあがり、

使っていない方が下がってほうれい線が目立つことが多いです。

なるべく意識してバランスよく使うように心がけましょう。

 

特に、虫歯を放置して同じ方ばかり使っていると危険です。

歯の問題だけでなく、お顔のバランスや顎関節の状態にも悪影響です。

速やかに歯科で治療を受けましょう。

 

 

まとめ

いかがですか?

日常生活の中で思い当たる事が結構あったのではないでしょうか。

 

ほうれい線に対して、美容鍼灸では

まずはお身体の状態を整え、さらにお顔の筋肉を鍼で刺激する事により、

ほうれい線などのお悩みに対処していきます。

 

さらに日常生活で上記のポイントに気を付けて頂ければ、

慣れるまでは少し大変な物もあるかもしれませんが、

ほうれい線が目立たなくなります。

日常生活の変化でほうれい線が改善して、

見た目年齢マイナス5歳を目指してみましょう!