こんにちは!
JFACe公認、美容鍼灸認定講師の井上堅介です。
随分と寒さが強くなって来て、肌にはキビしい季節になりましたが、
「まだ身体はそんなに寒さを感じていないから大丈夫!」
「もともと冷え性なので、この程度なら大丈夫!」
なんて、思っていませんか?
実は、
中国医学では、肌に<乾燥>を感じたら、すでに、身体の内側では<冷え>が知らないうちに進行している証拠だとされているんですよ!
一体なぜ、肌の乾燥が冷えに関係するか?
そもそも、
中国医学では、肌に潤いを与えているのは<血>とされているのですが、肌が乾燥し始めるということは、<血>が不足しているのが原因と考えられます。
そして<血>は、
「 “気” が至れば “血” が至る 」
と言う言葉があるように、<気>と<血>は一緒に働いているので、血が不足している=気が不足している、つまり、気と血の両方が不足してしまっている状態になっているわけです。
その結果、
身体の活動エネルギーである<気>と、身体を栄養する<血>との両方が不足することによって、身体の活動が低下し、五臓六腑の栄養補給が乏しくなることで、熱の生産が少なくなるので、身体を温められなくなってしまい、身体が冷えてしまうんです。
つまり、
<肌が乾燥している>ということは、
<気>と<血>が不足して、身体の内側が冷えてしまった結果、<気>と<血>が肌へ十分に供給されなくなってしまい、肌の潤いが無くなって『乾燥』してしまったわけです!
気血不足により引き起こされる代表的な症状とは?
この『気血不足』による身体の冷えは、冷えの症状の中でも軽いもので、一般的に良く見かける冷えのタイプです。
・息切れ
・疲労
・食欲不振
・下痢
・手足の冷え
・生理の出血量が低下する
などの症状が良く見られます。
<気>や<血>を生み出すのは『脾 ( 胃腸 ) 』
中国医学では、
<気>や<血>を生み出す源となっているのは、脾 ( 胃腸 ) と考えられているので、<気>・<血>が不足しているということは、脾 ( 胃腸 ) の働きが低下していることが考えられるので、胃腸 に対する注意が必要です!
身体の冷えによる肌の乾燥を改善するための対策とは?
身体を冷やさないようにするのはもちろん、身体を温める食材を摂るように心がけましょう!
野菜では、
人参・ごぼう・にら・にんにく・山芋など
肉では、
羊肉・鶏肉など
魚では、
サバ・かつお・まぐろ・鮭など
香辛料では、
生姜・唐辛子・胡椒・シナモン
などを意識的に摂り入れるようにすることも大切です。
ちなみに、
化学調味料や砂糖などの精製された食品などは、返って、身体を冷やしてしまうので、なるべく摂らないように気をつけましょう。
次回は、
女性に多い、血液循環が悪くなって『瘀血 ( おけつ ) 』が出来てしまったせいで身体が冷えてしまい、肌が乾燥しやすくなってしまうタイプをご紹介したいと思います。
・・・つづく・・・